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Kunotech Project ②

Kunotech・久野製作所 二輪車用シートカバーのデザイン、製造、販売

「驚き」「発見」「感動」を軸にする
クノテック(久野製作所)のホームページ制作

2013.12 start written by 岩月正直

「集客力がアップする心づくしサイト」の構築へ向けて

 これでイケると判断した久野さんは、生産に本格的に取り組む体制づくりを始めました。ところが、商品を認知していただくためには、口コミでは限界があるし、全国のオートバイ・ディ―ラーや中古車センターを回るのはとてつもない労力が必要なうえ、趣味性の高いニッチな分野であるため、無駄足になる可能性が高いことから、お客様探しの方策に悩んでおられました。

 そのとき、ピアワークスのホームページ制作のデザインセンスと表現力に注目され、商品のネーミングからコンセプト・ワーク全般に至るまで、すべてを任せていただき、ピアワークスが得意とする「集客力がアップする心づくしサイト」の構築にご協力をいただきました。

 よく混同されるのが、営業スタッフに集客まで任せてしまうことです。来訪いただいたお客様の心を掴み、商品の魅力とメリットに納得していただき、販売にまでもっていくのが営業スタッフの仕事ですが、集客は会社の体制として取り組むべき問題です。集客業務と営業販売業務は、ひとまず分けて考えるべきです。

 店舗を構え、品ぞろえをしても、広報活動を継続していかなければ、どこにいるかわからないお客様を集めることは非常に難しいものです。地道に販売店営業を重ねて取扱店を増やしながらも、ネット上に店舗を構えて、いつでもどこでもお客様の目に触れるようにしておくことは今や常識です。ホームページは集客のための重要なツールなのです。

 趣味性の高いニッチな分野であれば、とことん製品の魅力にこだわって、「魅せるデザイン」とともに、作例をふんだんに紹介して、いかにお客様の多様性にお応えできる製品なのかを強調していきます。同業他社はいくつかあっても、「着せ替えができるシートカバー」というジャンルは日本中に一切なく、完全に独占的なポジションです。

クノテックインデックスデザイン1

「Gentlex」ブランドネーム創出

ジェントレックス

 スタイリッシュな仕上がりをさらに美しく見せる工夫とともに、製品のネーミングにも、Gentle(紳士的で、上品な、物腰柔らかな)という品格を与え、Gentlexを生み出しました。

 ここで市場に深く広く認知されれば、その後、競争相手が登場しても、Gentlexという製品名が「着せ替えができるシートカバー」の代名詞になっていくはずです。ヘゲモニーを握るためにもネーミングはおろそかにできません。ピアワークスでは、音の響き、類似名はないかどうかの調査、国際市場に出しても違和感がないかどうかの調査など、徹底的に裏付けをとっていきます。

 次に、Gentlexが、座り心地の改善につながり、また、高価な作業費を支払ってシート本体の表皮を替えなくても、着せ替えすることでオートバイの印象がガラリと変わるというメリットをわかりやすく表現していきます。カラーリングも多岐にわたり、お客様独自のカスタマイズを満足させるために手づくりにこだわりながらも、非常に廉価に提供されていることもトピック扱いしていきます。こうした部分は、お客様にとって大きな価値の「発見」につながっていくところです。

 ここまでは、商品の個性を際立たせ、多様な市場のなかで目立つための方策です。しかし、ピアワークスが目指す「集客力がアップする心づくしサイト」の構築では、まだ入り口の段階です。

心づくしサイトの構築

 「心づくしサイト」とは、あくまでも紹介する製品が、いかなる思い・理念のもとに製造されているかを詳しく表現し、製造者の責任意識や社会に対してどのような貢献意識をもっているかを明確に伝え、お客様に一切の不安を与えない内容を構築するということです。

 その決め手は何か? ズバリ言いますと、「お客様に感動していただくこと」です。

 ピアワークスでは、お客様が2つのことに感動していただくことが最も大切なことであると考えています。

 1つ目は、その商品に感動していただくことです。ただし、商品にメリットを感じるかどうかはお客様次第ですから、どんなに魅力的で確かな造りの製品であっても、お客様の価値観と合わなければそれまでのことです。しかし、少しでも関心のあるお客様が、「興味がある」から「欲しい」という気持ちになるまでには、その商品が自分に感動を与えてくれるものだという確信、すなわちお客様自身がトキメキのストーリーをしっかりと描けるかどうかがカギなのです。

 2つ目は、その商品を開発・製造した事業主の思いや理念、あるいはものづくりの姿勢にお客様が感動していただくことです。実は、この二つ目の感動の方が大切なのです。それは、製品を生み出すまでの苦労やどうしても造りたかった深い思いこそが、製品に重みを与えるからです。さほど思い入れもなく生産された商品に、人は心を動かされはしません。お客様の信頼を勝ちうるのは、開発・製造者への共感や感動です。人の顔や温もりが伝わる商品に出会ったときの喜びです。

 ものの仕組みや性能や機能を理解しても、やはり確かな信頼の置ける商品なのだと納得するには開発・製造者への共感や感動という裏付けが必要なのです。あとは、価格という経済的な問題を乗り越えさえすれば、購入につながりやすいものです。

 非常に青臭く聞こえるかもしれませんが、これは真実です。「心づくしサイト」の着地点は、ここをしっかりと掘り下げて表現することにあります。

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