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NIshiowari Mitsubishi Project ②

西尾張三菱自動車販売株式会社ホームページ制作

 written by 岩月正直

ホームページの性格を決めるのは会社の情熱「人が息づく、人が見える」

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 骨格が定まれば、必要な情報をどうお客様にわかりやすく伝えていくかというデザインやページ構造に議論を進めることができます。ホームページにおける集客のための技術には、SEO対策・マメなブログ書き込み・ネット広告の戦略・お客様の声の活用・リンクの張り方など多岐にわたりますが、それらはホームページの運用が始まったらおいおい学習していただくとして、まずは、今までの蓄積のなかから、お客様の傾向や好みなどマーケティングの手法も使って、いかにお客様本位のホームページをつくることができるかに集中します。

 小売業のような販売店舗としてホームページを活用する場合は、商品の見せ方やキャッチフレーズ・価格のお値打ち感の演出・特売セールなどの戦術・買い物カゴの設置・決済のしやすさ・取引の安心を保証することなど、お客様を飽きさせないで「その場ですぐに買える、買いたくなる」という欲望をあおる仕掛けが重要です。気分買いや気まぐれ買いを誘発できるのも、こうした販売店舗型のホームページやネットショップの特徴です。究極のことを言えば、他店と比較してもっとも安い販売価格であればそのお店で買う、という価格競争にさらされるのがネットショップの運命です。販売価格が高かったら、そのショップがいくら丁寧な対応をしてくれても、あまり価値を感じてもらえないのが悲しいところです。

 しかし、車の販売は高額なお取引になりますから、特殊な例を除いて即断即決というわけには参りません。情報発信と集客に特化するホームページとしては、じっくりと商品の魅力を伝えながら、興味が湧いたからちょっと内容をメールで問い合わせてみたいなとか、次の休日に寄って現車を見てみたいなという「入りやすさ、溶け込みやすさ、親近感」が湧くような演出をすることが大切になってきます。

 そのときに効果を発揮するのが、お店を挙げて一所懸命に仕事に取り組んでいる姿勢、歯の浮くような月並みな表現ではなく心からお客様に自社開発の商品やサービスに触れていただきたいという誠実な言葉、いわば「会社の情熱」というものです。それが無ければ、お客様は寄ってきてはくれません。人は、商品に興味を示してもそれを「買う」となるまでには、将来設計のなかで必要かどうかを判断したり、お財布と相談したり、高額商品であればあるほどいろいろ迷うものですが、最後にお客様に「買う」スイッチを押させる力は、販売店のスタッフの人柄であったり、販売店の心づくしの丁寧な対応であったり、商品開発に苦労したことなどを熱意をこめて語ってくれる物語であったりします。とくに女性の場合、お店が包みこんでくれる温かい雰囲気や誠実さというものが最後の決め手になることが多いようです。

 こうした会社の情熱が、ものづくりの現場からサービスの最前線にまで行き渡っていれば、朗らかで活き活きとした店舗に自然に育っていくものなのです。そのようすをホームページ上の随所に飾らずに展開すればいいのです。

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 世の中にはカッコいいホームページは山のようにあります。切れ味のいいセンスで人を惹きつけるホームページもあります。プロ写真家が撮った一流の画像を上手に加工した美しいホームページも人を感動させます。

 しかし、企業のホームページとは、デザイナーの作品紹介の場ではありません。もちろん、どんな要求をいただいても、十二分にお応えできる技術とセンスを持っていることは肝心ですが、わたしたちピアワークスが、あらゆる技法を駆使できる能力を備えながらも、ホームページ制作の基本に置いているものは、「その組織で働く方々の意欲や情熱やお客様に喜んでいただきたいという正直な思いがしみじみと伝わるホームページでなければならない」という信念です。

 えてしてハイクオリティーなホームページには、中身が見えにくかったり、カッコよさが先行して組織のマインドが埋没していたりして、謂わば「社員が奮闘している泥臭い部分」の処理が苦手である場合が多いものです。もちろん、会社の規模や性質上、外見重視の立派なホームページが必要とされる場合もありますが、それはそれでいいのです。なまじベタな苦労話や開発秘話のようなものを表に出して、これ見よがしに感動を売りにするような演出は社風や業務目的に合わないという場合もあるでしょう。

 しかし、どんな会社であっても、ものづくりや販売に携わるのは社員です。この社員が会社を支えているのですから、企業の主役は社長も含めた全社員であることに間違いありません。社員が熱心に良品をつくり、自慢の商品をどうしてもお客様にご愛用いただきたい、と熱望する社員がいるのであれば、その思いをカタチにしてお客様に伝えていくことは、決して情熱や感動の押し売りでもなんでもありません。むしろ、お客様にとっては、製品保証の大きな安心材料になるのではないでしょうか。

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 ピアワークスのホームページ制作では、ここを重視し、どんなデザイン、レイアウトのなかにも、会社や組織で働く人たちの顔が見える「芯棒」を求めます。幸い西尾張三菱自動車販売様には、地域に溶け込んだ信頼の一体感がありました。そしてメカニック部門で働くスタッフも、車好きが多く、三菱車のことならどんな細かいところまでも知っているという自信に満ち溢れていました。

 これこそが企業の「財産」であり、企業を支える「芯棒」なのです。ただ車というモノを買うだけなら、ここではなくてあそこでもいいわけです。でも、ここでなければ買わない…とお客様に言わせる必然性をもっている会社だからこそ、もっともっとその「芯棒」部分をしっかりと膨らませるべきなのです。

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