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NIshiowari Mitsubishi Project ③

西尾張三菱自動車販売株式会社ホームページ制作

 written by 岩月正直

ホームページに「ひっかかり」をつくる

 映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんは、啖呵売(たんかばい)の渡世人ですが、人集めの口上が見事で、口に油をつけているかのようにポンポンと威勢のいいフレーズが飛び出して人を惹きつけます。バナナのたたき売りもそうですが、こうした販売現場では、モノを買うというよりも、かれら売人とのやりとりをお客さんが楽しんでお金を払うという塩梅です。モノを買うという行為のなかには、売る方と買う方との間にこうした親しさがあることを寅さんは教えてくれました。

 しかし、そんなお話が、どうしてホームページ制作と関係があるのでしょうか?

 それは、お客様とお店との間に、好奇心をかきたてられる「親しさ」という媒介物があった方が、ぐんとお客様の滞在時間が長くなる…という事実をお伝えしたかったからです。「親しさ」という抽象的な言葉ではなかなかつかみにくいと思いますので、西尾張三菱自動車販売様のホームページ作例から言いますと、主要ページに登場するガイド役には社員の皆さんを起用し、モデルを使うことは敢えて止めたことです。

 また、オリジナル製品であるキャンピングカーの紹介、ベッドなどの自社開発パーツの紹介で使用した写真は、すべてプロカメラマンが撮影したものですが、過剰なライティングを施して陰影に渋みを表現するようなアングルやスタジオ撮影ものは一切排除しました。要するに、しゃらくさい雰囲気を演出することで、一瞬の見栄えはよくなりますが、実際にお客様がショールームにご来店されたとき、実車を見てムード写真とのあまりの落差に鼻白むことを避けたかったからです。ありのままをご覧いただくことで、実用車としての使い勝手の良さをストレートに感じていただいた方が、はるかに説得力があります。ウソをつかない愚直な見せ方も、お客様から信頼を得る方策のひとつです。

西尾張三菱インデックスデザイン

 ホームページ全体を見ていくと、手作り感いっぱいのイメージが湧いてくるようにレイアウト・デザイン・写真撮影に配慮したのですが、こうした演出方法は、一歩間違うと本当に素人っぽく見えて逆にお客様の不審感を増幅してしまうものですが、そこをうまくコントロールするのがピアワークスの腕の見せ所です。

 しかし、そうだからと言って、実際にこのホームページを見て、お客様からのお問い合わせや試乗車申し込みなどのアクセスがなかったら、手前勝手な考え方で終わってしまうのですが、こうした演出が奏功し、確実に訪問者数が増え、西尾張三菱自動車販売がオリジナルのキャンピングカーを製造販売しているという認知度が格段にアップしました。

西尾張三菱スタッフページデザイン

 ホームページには、お客様におやッ?と思っていただくための「ひっかかり」がどこかにあると、ページの奥にまで入り込んでいただきやすいものです。「なんだかワクワクさせてくれるディーラーだなぁ」という印象が、他のディ―ラーにはない魅力としてお客様の脳裏に焼き付いていくことでしょう。

 もちろん、情報としてしっかりお伝えすべきディテールが表現され、どこから見ていけば欲しい情報にたどりつくのかが明確なレイアウトであることは大前提ですが、どのページを見ても、どことなく親しみが湧いて、身近な車を扱っていることがお客様の心にじわじわと伝わっていくように構成しました。このテイストを支えてくれたのが、西尾張三菱自動車販売様の「芯棒」であることは言うまでもありません。

オリジナルサイトURL>>>http://www.sun-auto.jp/mb/
※2015年4月現在のデザインです。全面リニューアルし、デザインが変わっている場合もございます。

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