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TOMCAT Project ②

ペットフード・ペット用品販売の株式会社トムキャット

トムキャットのホームページ制作

2014.02 start written by 岩月正直

会社の幹づくりと枝葉の広げ方

 そんなときピアワークスに、広報部門のコンサルタントとともにホームページ作成のご依頼をいただきました。小売部門、ネット対策部門、オリジナル商品開発部門、通信販売部門、新規事業開発部門など個々バラバラになっていたものを1つにまとめ、トムキャットのカラーや方向性、手掛けていることなどが目で見てわかるホームページを構築すべく、企業内部の研究を始めました。

 すでに通販部門は、長年の経験を積み重ねてカタログも充実し、楽天市場のような大手ネット販売網に頼らずとも、経営の大きな柱に育っていました。しかし、今後はそれに頼るだけでは新規顧客の獲得は難しく、こちらのネット通販部門の拡充も急ぎます。

 しかし、さまざまな事業を手掛ける企業の総合サイトの役割としてもっとも大切なことは、販売用の専用サイトでないのですから、まずは会社そのものが社会に対してもっている企業理念、社会貢献の姿勢などが、どの事業にも貫徹していることが明確に打ち出されねばなりません。世の中から信頼され、認知されるには、この根幹がしっかりしていないとお客様から足元を見られるものです。どんなに美しく飾った高級家屋に住んでいても、玄関で靴の脱ぎ方が乱雑で頓着がなかったら、やはり住んでいる人のいい加減さが見ぬかれてしまうのと同じことです。

 そこで、トムキャットの青木社長に長時間インタビューをして、事業やペット社会に対する考え方や理想を伺いました。会社の歴史、会社の理念、ペット用品の発展史、ペット用品の現状、ペットに対する日本人の接し方の変化、ペットと人間が共存していくためにトムキャットでは何ができるのかという見通し、飼い主がペットにこうしてあげたいと思う気持ちを先取りして提供するサービスの奥義など、よどみなく話して聞かせていただきました。

 事業主は、自分の手掛けている全事業について最終責任を負っています。お客様への責任、世の中への責任、取引会社への責任、従業員への責任…。しかし青木社長は、「企業経営者としては確かにそう言わねばならないけれど、それ以上にわたしたちトムキャットがもっとも責任を負っているのはペットたちなのです」というところに重さを感じました。トムキャットの仕事は、生き物の命と向き合うことなのだという確固とした信念と責任感をお持ちでしたし、それは社員にも共有されていました。

トムキャットindexデザイン

 わたしたちピアワークスは、トムキャットの総合サイトとなるホームページの幹に、この青木社長の言葉をドンと据えることにしました。お客様からの信頼、世間からの信用を得るには、企業経営の理念に軽薄なところがないかどうかが問われるものですが、青木社長の言葉には、多くの人を感動させる揺るぎない思いや明快な理念が輝いていました。

トムキャット哲学ページデザイン

 ホームページのデザインを担当し、全体構成を考えるピアワークスのディレクターは、センター部にこの言葉を大きく示して、小売部門・新規事業部門・通販部門・オリジナル商品開発部門などにリンクするバナーは両脇に集中させ、まずは、トムキャットの理念をしっかり読んでいただこうというレイアウトです。これは、幹と枝葉という樹木にたとえたアイディアです。

 こうした「幹づくり」というのは、何もホームページ制作にかかわらず、会社のアイデンティティを必要とする広告やPR媒体であれば、どんなものにも必要です。キーコンセプトのような概念でもいいのですが、やはり、青木社長様のようなパラフレーズが説得力をもつように思います。こうした表現が、枝葉のすみずみにインパクトを与えて、統一した会社イメージが形成されていくのです。

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