Background Image

TOMCAT Project ③

ペットフード・ペット用品販売の株式会社トムキャット

トムキャットのホームページ制作

2014.02 start written by 岩月正直

それぞれの部門の細部を丁寧に紹介する

 オリジナル商品開発部門では、とくに力を入れて販売してきた「ロッキーマウンテン プレミアム」というドッグフード・ブランドが、いかに愛犬にとって健康が考えられた最良のフードであるのかを分かりやすく伝える必要がありました。

 ひととおりの基礎データや栄養成分へのこだわり、製造過程で添加物を用いない安全・安心の工夫を重ねてきた技術は伝えられるのですが、それだけでは、「ロッキーマウンテン プレミアム」の魅力を伝えきれません。どこにもない目立つキャッチフレーズやアイキャッチで惹きつける手もありますが、ピアワークスでは、その方法は選択しません。

 トムキャットの開発担当者の皆さんとも何度も何度も会議を開き、この栄養素はどのような目的のもとで配合したのかを栄養学の見地からも学びながら、その効果がどのように期待されるのか、薬事法に抵触しないように気を付けて内容・表現を選び、「ロッキーマウンテン プレミアム」の深い内容を紹介するストーリーを考えていきました。

トムキャットロッキーマウンテンページデザイン

 そして、今後は、たった1つの製品について完全に独立したページを作って、その商品だけを徹底的に解剖します。従来よいとされてきた栄養分がそうではなかったという「驚き」を感じていただき、犬の健康で気をつけるべきこと、飼い主も気づけない犬の健康面でのチェック事項を示して、愛犬への正しいフードの与え方を「発見」していただきます。そして、それぞれの栄養成分が何のために配合してあるのか、どうしてこの栄養素を含まなければならないのかを大いに学んでいただき、「ロッキーマウンテン プレミア」の熟慮に熟慮を重ねて製造された自然食の魅力に「感動」していただくストーリーです。

 物流管理部門も、トムキャット自慢のひとつなのですが、従来にはどこにも紹介されていませんでした。実際に倉庫内での流通管理部の仕事ぶりを取材して、社員スタッフの皆さんそれぞれの声を伺いながら、多岐に亘(わた)る注文品をスムースに取り出し、検品し、梱包し、配送するまでの工夫を逐一現認させていただきました。プロ写真家も入れて、倉庫内の物流作業を数時間かけて撮影しています。

トムキャット物流配送システムページデザイン

 とかく商品管理や物流部門は、地味な業務と誤解されがちで、それぞれの会社ホームページでもとりたてて大きく紹介されることは稀です。しかし、わたしたちピアワークスは、この流通管理部門に着目し、この部門がしっかりしているからこそ、素早い顧客対応ができることをもっと大きくアピールすべきことをご提案しました。

 小売部門では、今までになかった「向山店」というリアル店舗のホームを新設しました。店員スタッフの皆さんは、なにしろ動物好きの方ばかりで、自然とお客様とのコミュニケーションが深くなっていきます。そのことを物語にしていきます。

トムキャット向山店indexデザイン

 お客様の「声」を集めてみると、「トムキャット向山店」には親しさがある、何でも相談に乗ってくれるという安心感がある、ということでした。それをトップページからイメージ化していきます。また、特販品の紹介コーナーも設けて、店舗でのPRだけでは追いつかない情報もどんどんネット経由で広報することができるようになりました。

 このようにピアワークスは、それぞれの部門に深入りして、長所をどんどん伸ばすような表現や演出方法を生み出していきます。その根底には、「生き物の命に対する責任感」というトムキャットならではの哲学が流れていることを、デザイン・写真・文章で表現していきます。会社側からいただいた短いコメントや指示書、従来からあったパンフレットなどの焼き直しなどで、漫然とホームページを制作することはあり得ません(もちろん、それでいいというリクエストがあった場合は余分な作業は一切いたしません)。

 「細部にこそ神は宿る」とは、建築学での用語ですが、枝葉の細部をおろそかにすると、せっかくの太い幹そのものも生気のないものに堕して共枯れしてしまうという意味です。細部にまで手を抜かずに部門の個性を際立たせる紹介コーナーを設け、そこで働く社員スタッフ皆さんが自信をもって働いている様子にエールを送れば、社内の雰囲気の改善にも役立ちますし、お客様にも会社の印象を気持のよいものに感じていただけます。会社の幹を太くしてくれるのは、青々とした枝葉の茂りであり、しっかりした幹が吸い上げてくれる正しい養分です。どれを欠いても、大樹には育ちません。

NextPage
次のページへ